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藤岡 美保

夏休みの終わり



もう10年以上も前の、夏休みが終わった9月早々、友人とあるセラピーを受け、その中でコラージュをやりました。雑誌から気に入った写真を切り取って貼っていく遊びです。

その時、家の中から窓や扉を通した風景、例えばコテージから海に通じる白い道とか、うちの窓から見える、外の太陽の光の中にある色とりどりの花や草木、カフェの窓ガラスを通して見る街角、そんな記事の写真ばかりを選んでペタペタ貼りました。

終わってからそれぞれ感想を言い合うんですが、講師の人から「中から外に向かって見えている写真がたくさんですねえ」と言われ、あれ?と思ったわけです。

ああ、なるほど。

私は外に出たかったんだ。もちろんなにかするために外へは出ていたのですが、もっと自由に自分のために時間を使いたかったんだ、それを無意識にコラージュで再現したんだ、と納得しました。ずっと私はうちに閉じ込められていた気分だったんだと感じました。

そしてそれを今でもよく覚えています。


それくらい夏休みは私にとってしんどい時間だったのです。

でも、そのしんどさは、だれにも強制されたわけではありません。

子どもの宿題に目を配り、どこかへ連れていき、毎日三度三度ご飯を作る・・・ということをしなければならないことと私自身が決めていたのでした。


夏休みだから何か特別に過ごしたい、もっと言えば子どもときちんと向き合わねば、と願っていたのは私でした。

ただ40日以上の日々を理想的に過ごすのは、無理な話だったのです。

無理をしていたから、子どもにも当たっていたかもしれません。自分の小さな不満に気が付かないまま。

だから、9月になって誰もいなくなった部屋でほっとする自分が居たのです。


子どもとうまく向き合うというのは多くの親の願いです。

でもそれがまくいかないとき、自分の思いは何なのかを意識することや、子どもと本当に築きたい関係はどういうものなのか、振り返ってみることは大事かなあと思います。


親だって人間だもの。

子どもを認め、自分を認める、そんな時間がとれたらなあ。


親業で知るやり取りの実践方法、子どもと自分が本当に違うんだとわかるエニアグラムがお助けになるんじゃないかなと思います。








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