top of page
検索
藤岡 美保

思い込みの罠

先日、久々に親業の講演会に行って来ました。

講師はシニアインストラクターで事例も豊富、きっちりと能動的な聞き方、わたしメッセージ、その切りかえ等お話されていました。

その中で自分が一番印象を持ったのは、冒頭のアイスブレイクです。


会場の人と知り合いになるために、挨拶してジャンケンをする、紙を用意しておいて負けた人が勝った人に名前を書いて貰い、規定人数になったら終了というもので、多分ネットでもこのやり方は載っていると思います。

なので、一度やったことのある人はきっと知っているはず、このアイスブレイクの真の意味を((+_+))。

ええ、私はすっかり忘れてました。似たようなことはやったことがあったにもかかわらず。


ジャンケンの相手は参加者とは限らない。

同じ人とやってはいけないとは言っていない。

終った人(勝ち上がった人)とやってはいけないとは言っていない。


「会場の人と知り合いになる」という条件だけなのに、同じ人とジャンケンは無いものだという思い込み。

勿論、こういう場合、多くの人と知り合いになりましょうという「常識」が働くので、自分は同じ人とやっても良いと思っていても、相手は困惑するかもしれない。でもそれも含めて「常識」が自分や他者を縛ることがよくわかりました。


これを日々の中に当てはめてみると思い当たることが1日に1個以上はある。案外ゴロゴロある。

今朝も実はそうだった。

うちでは洗濯物は2階に干します。忙しい朝、うっかり子どもの水筒を用意してなかった。干している最中、下から「無いよ」と声が掛かりました。めんどくさかった。いちいち降りるのが。でも、真面目な(笑!)私は降りて用意したのです。

その後、再び呼ぶ声が。この時点での返答は、「はあ?!(# ゚Д゚)」です。何だ、まだ、用事をいいつけるのか?!です。

ところが用件は、自分が仕掛けていた携帯のアラームでした。病院の予約を取るための。それが鳴っていると。

「なんで怒られなきゃいけないんだ」と言われ、白状しました。

「ごめん、さっきは本当は、洗濯ものを干すのを中断されたくなかった。降りたくないのに降りたんだ。それでまた用事を言われたと思った」と。

(自分の本音を話していないから起こったこの出来事についてはまた別の機会で書きます)


事実と思い込みは重なる時もあれば重ならない時もある。

即決の反応ですから、仕方ないこともある。

だから、そういう自分なんだなあと、知っておくことが、思い込みの「罠」から逃れる確率を上げるかもしれない。


親子の関係の中で、学校に、部活に、塾に、習い事に「行きたくない」というそれは親を脅かす言葉です。なぜ?なにかあったの?と反応するのはある意味、親として当然ではあるけれど、その後の「とんでもないことが起こっている」「これからどうしよう」「なんと言って説き伏せよう」という不安が押し寄せた時、先ずは、子どもの言っていることを能動的に聞くことの大切さ。

同じ言葉を返したり、同じ内容を別の言葉で返したり、気持ちを汲み取って言葉にすることは、即反応するより、ゆっくりその子のことを理解できる。

子どもだって考えて、感じて、その言葉を発しているわけで、それを「思い込み」「きめつけ」で対応されるのは嫌なんだ。


親は子どもの内面を全部知りえないという前提に立てば、ゆっくり理解するのも悪くないよね。





閲覧数:8回0件のコメント

最新記事

すべて表示

身体感覚

Comments


bottom of page