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藤岡 美保

身体と仲良くする

『特別な年』のところでも書いたのですが、身体に意識をアクセスするというのは結構難しいことですね!


胃が痛い、歯が痛いとか吹き出物が出た、ねん挫したという風に直接体の表面的な変化がないと、私たちは身体の感覚にはまるで無頓着です。

このところの話題で、人が無意識に顔を触る回数は一時間に20回以上というのを聞いたことがありますが、それだってホント?!そんなに?!今日一回も覚えてないわ!!! です。


身体って声を上げないから、あって当たり前、自分の意志通りに動いて当たり前のものという感覚です。胃が「ちょーっと、もういい加減食べ物入れるの止めなさい!」とか言ったらどうなるのかな。少々不気味。


私が以前聞いていたのは、人の感情は関節や臓器に溜まるというものです。

子どもが何か欲しいものがあって手を伸ばしたその時、「触っちゃダメ!」と叱られて手をひっこめる。その時に欲しいと思った感覚、驚き、屈辱、悲しみ、これらが身体に残るというのです。

病気はそういうものから起こるという説もあります(最近読んだ本『身体がノーを言うとき』にそれはとても詳しく出ています、自分がNOを言わないと結局は身体がその機能を命を拒否しますよというとても怖い本!)。

私はストレスが溜まると喉の奥が締め付けられるような感覚になり、かつては何度か耳鼻咽喉科にかかった経験があります。毎回特に問題はない。その後気にならなくなるということがありました。

最近はそういう兆候があると「ああ、言いたいことをいってないな」と思い、出来るだけ吐き出すようにしています。


もちろんすべてがそうではないと思いますが、せめて一日が終わる頃、お疲れ様と身体に言ってあげたいなあと思っています。よくもまあ、私を投げ出さず、ついてきてくれるなあとありがたく思うようになりました。


自分の身体へのお疲れ様を伝えるのは、特によく動いてくれた手や足、顔周りです。

おざなりにならないようにしっかり水分や保湿を丁寧にあげること。それは私の場合は美容ではなく、指や甲の身体に意識を向けるという感覚です。場合によってはぎゅうぎゅう押すこともありますが、本来は軽くタッピングしていくのが良いそうです。

首を回す、肩甲骨を回す時、痛いところがあればそのまま動かず深呼吸を。しばらくすると不思議と痛みが落ち着いて来ます。


痛めて初めて、無くして初めて、そこにあったのかと発見するようなことはしたくないのです。何故なら、自分の意志を意志を表明してくれるのは身体だからです。




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